カメラのISO感度とは?初心者にもわかりやすく解説します

「ISO」というカメラの設定があるけど、どうやって使うんだろう。「イソ?」「アイエスオー?」読み方からしてよくわからない…。

カメラの数ある設定値のなかで、ISO感度は写真の明るさを決める要素の一つです。 

今回はこの「ISO感度」の仕組みや考え方、また設定するべき有効なシーンについて詳しく解説してきます!

ちなみに「ISO」は「アイエスオー」「イソ」「アイソ」などと読み、読み方に特に決まりはありません(自分は「イソ感度」と言っています)。

この記事を書いた人

つな

カメラ歴13年のハイアマカメラマン(自称)。現在の愛機はFUJIFILM。
このブログでは写真のある生活をコンセプトに、撮影が上達する知識や技術、カメラ用品、サービス、撮影スポットなどを紹介しています。
さらに詳しく

目次

ISO感度とは

ISO感度は、簡単に言うとカメラがセンサーで感じた光を、どれだけ増幅させて処理するかという指標です。

光を増幅させることにより、暗く写った写真をカメラ内で自動的に明るく処理して保存することが可能になります。

…と言っても理解しがたいかもしれませんので、もう少し詳しくみていきましょう。

ISO感度の設定と考え方

ISO感度はその数値を設定することによって、センサーで受け取った光をどれだけ増幅させるか決めることができます。

現代のカメラだと「最低値〜25600」くらいまで設定することが可能です。

最低値は「100」や「LOW」という表記になっています。
設定が最低値の場合、撮影時に取り込んだ光をほぼ増幅せずに出力しているということです。

 

ISO感度設定が最低値の場合

 

次にISO感度を「200」にすると、光の電気信号は2倍に増幅されて処理されます。
すなわち、少ない光でも写真が明るく写るということです。

 

ISO感度設定が200の場合

 

このようにISO感度は、設定値を上げるほど少ない光量でも出来上がりの写真を明るくすることができます。

しかし一つ注意点もあります。
それは、光を増幅させるのと同時にノイズも一緒に増幅されてしまうため、ISO感度の設定値を上げるほど写真にノイズ(ざらつき)が出やすくなるということです。

 

暗いところでISO感度設定を25600にした場合

 

機種にもよりますが現代のカメラは高性能にできているため、ISO3200くらいまで上げてもあまりノイズが目立つことはないでしょう。

ISO感度設定が有効なシーン

ISO感度について徐々に理解できてきたでしょうか?

このISO感度設定ですが、実際のところ基本はオート設定で問題ないです。

撮影時に色々設定するものが増えてしまうと手間がかかりますし、撮りたい一瞬を逃してしまう可能性もあります。

比較的明るい場所、かつ激しい動きのない被写体を撮影する場合は、ISO感度を「AUTO」設定にしておくのがオススメです。

ISO感度設定がオートの場合

それではどんなときにISO感度設定が有効なのか、例をあげていきます。

①絞り優先モードでISO設定が有効なシーン

絞り優先モードの基本は、F値を下げることでシャッタースピードが速くなるということです。

この絞り優先モードでISO感度設定が有効なシーンは「F値が最小の設定でも写真がブレてしまう」時です。
例えば手持ちで夜景を撮る場合などですね。

この時、ISO感度を手動で上げることで明るさを保ったままさらにシャッタースピードが速くすることができ、ブレを防ぐことができます

絞り優先モードの基本の使い方についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

②シャッター優先モードでISO設定が有効なシーン

シャッター優先モードは、シャッタースピードを自分で設定します。

このシャッター優先モードでISO感度設定が有効なシーンは「シャッタースピードを速く設定したいけど、その影響で写真が暗くなってしまう」時です。

例えば鳥の羽ばたく一瞬を撮るために、シャッタースピードを上げたが写真が暗くなってしまう場合。
そんな時にISO感度を手動で上げることにより、設定したシャッタースピードでさらに明るく写真を写すことができます。

シャッタースピードが速いとカメラに取り込まれる光量も減ってしまうのですが、光を増幅させることによって明るさを調整してるということですね。

逆に長時間シャッターを開けてもなかなか写りづらい些細な光を撮る場合。例えば星空の撮影も、ISO感度を上げて撮るとよく写ります。

マニュアルモードで撮影する場合

絞り・シャッタースピード・ISO感度、全ての要素を自分で考えて調整して最適な明るさで撮ることができれば、もうつよつよカメラマンです。なのでここではあえて解説しません(^^;)

写真を撮る際にこれら3つの項目を常に気にしていると、マニュアルモードでもどんな設定をすればいいのか大体わかるようになりますよ。

まとめ

シーンに合わせて最適な設定を考えられるようになると、写真を撮る楽しみも増していきます。

ISO感度設定は毎回手動で設定する項目ではないのですが、知識として覚えておくといざという時役立ちますよ(^^)

最後までお読みいただきありがとうございました。

シェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次