この度、デジタルカメラマガジン主催の写真コンテスト「 2023年5月号選考〈風景写真(春)部門〉 」の準優秀賞に選出いただきました。
コンテストの受賞作品一覧はこちら↓
2023年5月号のデジタルカメラマガジン本誌にも掲載いただいております。
今回の受賞に関して、受賞写真やコンテスト応募の背景など、この場を借りて詳しくお話ししたいと思います。
今回準優秀賞に選んでいただいた写真
こちらです↓
撮影カメラはOLYMPUS OM-D E-M5 Mark III、レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROです。
今回は春部門のコンテストだったのですが、応募の〆切が3月上旬だったため桜のシーズン前(早咲きの桜は咲いてますが)。去年の写真を選りすぐって応募しました。
場所は東京都の目黒川。都内屈指の花見スポットです。
この日はエクストリーム出社して桜を撮りにいきました。いわゆる「朝に趣味をやってから出社する」というヤツです。
カメラをやってない人からすると考えられないかもしれないのですが、春のカメラマンの頭の中はお花畑。
「満開はいつ頃になりそうか」「いつ撮りにいこうか」「休日の天気はどうか」「週末は雨…だと…ウッ、アタマガ…」など、春の訪れに一喜一憂しているのです。
そんな中、見頃の日にちに狙いを定めて平日1時間早く起きて撮りに行った桜。
屈指の花見スポットも、早朝は出勤している人か、自分のような頭がお花畑なカメラマンしかいません。
選んでいただいた写真を撮った時の記憶も鮮明に覚えています。「今日イチのベストショットかも」と心の中でにやけていました。いや、表情にも出てかも。
その日撮った写真が何故か全てなくなる
そして「こんなこと起きるの?」という悲劇があったのも鮮明に覚えています。
なぜかその日エクストリーム出社して撮った写真が全部消えてたんですよね。
SDカードから外付けのHDDに移したのを確実に確認してSDカードのデータを消去。週末改めて見よーと思ったら何故かHDDの写真がなくなってたのです。
「間違えてHDDの方消したか…?」と思ってSDカードの中身を見ても空っぽ。目の前が真っ暗になって、気づいたらポケモンセンターの前に立っててもおかしくない状況でした。
「せっかく早起きしたのに…」と、”早起きして損した”という感情がいち早く出て来たいつもは寝坊助の私。「まぁ、なくなったものはしょうがないか…謎だけど」と気持ちを新たに週末も桜を撮りに行きました。
記事の執筆依頼が来る
そんな悲劇からふた月ほど経った頃、当ブログに記事の執筆依頼がきました。
「自社製品を無料で使わせてあげるから、製品の紹介記事を書いて欲しい」というご依頼。ブログをやってるとたまにいただく依頼ですが、その内容が「パソコンデータを自分で復旧できるソフト」でした。
自分が写真消えて嘆いてたのを見透かして来たかのようなご依頼に「ぜひ!」と書いた記事がこちら↓
実際、このソフトでエクストリーム出社して撮った桜の写真がすべて復活しました。「救世主とはこのことか?!」とめちゃめちゃ歓喜したのを覚えています。
てかこういうソフトがあったのも知らなかったです。よくお店とかで復旧できるのは聞くけど。
写真などの大事なデータぶっ飛んでしまった方にはほんとオススメ。
ちなみに上記記事内の製品リンクは広告ではないので、ステマでもありません。
というわけで色々思い出深い写真なんですよね。
コンテスト応募の背景
10年ちょっと一眼カメラをやってきて、過去に写真コンテストに応募したことはあります。ただ、片手で数えるくらいですね。そして受賞歴は0。
そして2023年、というか2022年の下半期は、かなりカメラに熱が入っていました。自分がこれまで使っていたOLYMPUSからFUJIFILMにマウントを乗り換えたことがキッカケです。
「写真を撮る楽しさ」が再熱した感じがしました。そのせいで過去一のレンズ沼にもハマりました…ウッ。
そんな中2023年の目標の一つとして掲げたのが「コンテストに応募して、受賞する」です。
月一で何度もチャンスがあり、応募の仕方がシンプルだったのがデジタルカメラマガジンの写真コンテストでした。
GANREFという写真投稿サイトに登録し、そこに写真をアップロードすれば、コンテストにも応募することができます。
GANREFは2023年4月にサイトがリニューアルされて、使いやすく、見やすくなりました。自分が登録した1月は、かなり古臭いサイトでした。
何事も始めるのに敷居が低いのは良いことです。
実際プリントして開催するコンテストの場合、写真を選んで、綺麗にお店でプリントして、応募用紙を書いて、郵送して…。と考えただけでも面倒だなって思っちゃいます。自分が面倒くさがりなだけかもだけど…。
コンテストに受賞した後で思うこと
プリントして応募するコンテストに比べて、デジタルで応募できるのはお手軽です。
ただお手軽さに乗っかって「ただ綺麗な写真をたくさん応募する」だけでは受賞できないと思います。
まだたったの一回しか受賞してないので偉そうなことを言うのもなんですが…、実際のところ、綺麗な写真、美しい写真って世の中に溢れてるんですよね。
それはSNSを見てても思いますし、前述したGANREFという写真投稿サイトを見てても思います。「みんな良い写真撮るなぁーーー」と。
そこで見る人、コンテストで言うならば審査する人の心を掴むには「想い」が大事です。
その「写真」だけで想いがめちゃくちゃ溢れてくるなら最強ですが、多分心に一番響きやすい想いって「写真に添えられているコメント」だと感じています。実際1、2回応募してみて、そう感じました。
※補足として、GANREFでは公開用に添えるコメントと、コンテスト用に記述するコメントがあります。コンテスト用は審査する人しか見れません。
私自信もたまに外で写真を見ることがあります。それは自ら見にいくのもあったり、不意に立ち寄った施設でやっていたり。
やっぱり綺麗な写真は「すごいな」と思うのですが、立ち止まってまじまじと見ないんですよね。「すごいな〜、おお、こっちもすごいな〜」という風に、何秒か見て終わります。
その中でも「立ち止まって見た」感覚になるのって、その写真に対する想いが綴られた「コメント」が添えられてる写真なんですよね。現にそういうコメントや説明がしっかり書かれている写真展は好きです。
実際、今回私の写真を選出してくださった柏木先生が5月号の本誌にこのようなことを書いていました。
最近は発表の場がSNSに広がったこともあり、単に写真だけで作品を表現しようとされる方が多いようです。今回の応募作品で非常に残念だったのが、タイトルやコメント欄が簡素で、工夫が見られない点でした。
(中略)
私が考える良い写真とは、添えられた言葉などでさらにイメージが膨らみ、その瞬間や前後の情景が見えてくるものです。
デジタルカメラマガジン2023年5月号より抜粋
綺麗な写真、奇抜な写真、アッと驚く写真が選出されることは多いかもしれませんが、その中でもそういったメッセージが伝わる写真がコンテストで選ばれるのではないかなと思いました。
今回は準優秀賞をいただいたので、次の目標は優秀賞。
ほんとは優秀賞をもらいたかったけど、優秀賞を取ったら次の目標が薄れてしまうので、逆に良かったです(というただの強がり)。そもそも今回の優秀賞の方の写真が凄すぎて圧倒されました…。
これに満足せず、これからも楽しみながら良い写真(写心)を撮り続けていきます!
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