「レンズが小さくなればあなたの世界は大きくなる」
そんなキャッチコピーをもつFUJIFILMのズームレンズXF16-55mmF2.8 R LM WR Ⅱ。
前モデルから約37%の軽量化を実現し携帯性が大幅に向上した「Ⅱ」の名を持つ、Xシリーズを代表する大口径標準ズームです。
この記事ではXF16-55mmF2.8 R LM WR Ⅱの特長、使ってみた感想、加えて実際にこのレンズで撮影した作例を掲載しています。
購入をご検討されている方はぜひ参考にしてみてください!
主な仕様
発売日 | 2024年12月20日 |
定価 | 189,200円 |
レンズタイプ | 標準ズーム |
レンズ構成 | 11群16枚 |
焦点距離 | 16~55 mm |
最短撮影距離 | 0.3m |
開放F値 | F2.8 |
羽根枚数 | 11 枚 |
フィルター径 | ø72mm |
最大径 x 長さ | ø78.3mm×(95mm ~ 122mm) |
質量 | 410g |
実売価格は新品で約170,000円~180,000円(2025年2月時点)。
発売日は2024年と新しいレンズなので、欠品が目立ちますね。中古品も新品価格とさほど変わらない印象です。
私も発売日には購入しなかったので、注文してから納期が1ヶ月ほどかかりました。
レンズ名にもある「R LM WR」という表記はそれぞれ以下のような意味です。
- R … 絞りリング付き
- LM…静音、高速、省電力なオートフォーカスを実現するリニアモーター内蔵
- WR…防塵・防滴仕様
またこのレンズはFUJIFILM Xマウントレンズの「レッドバッチズームレンズ」に分類されます。
レンズに赤い印がついているのが特徴ですね。

外見

前モデルのXF16-55mmF2.8 R LM WRより一回り以上小さくなり、ズームレンズとしてはかなりコンパクトな設計になっています。








ズームレンズの中ではコンパクトさをかなり感じますが、やはり縦には長いので小型サイズのカメラだと頭でっかちにはなりそうですね。
個人的にはレンズフードなしくらいの長さが好きです。
特長

XF16-55mmF2.8 R LM WR Ⅱの特長は主に次の7つです。
XF16-55mmF2.8 R LM WR Ⅱの特長
- 全域F2.8の通し
- 広角側が16mm
- AFが高速・静か
- 防塵・防滴仕様
- ズームレンズとは思えない圧倒的描写
- 前モデルよりかなりコンパクト・軽量化されている
- 絞りクリックスイッチがある
1. 全域F2.8の通し

広角側はもちろん、望遠側までF値2.8で撮影することが可能です。
この解放F2.8通しレンズは大三元レンズと呼ばれています。
FUJIFILMのみならず、各メーカーで高品質なレンズの位置付けとして取り扱われることが多いです。
これにより望遠側でもシャッタースピードを稼ぐことができ、暗いところでの撮影等にもメリットが生まれます。
2. 広角側が16mm

広角側が16mm(35mm換算で24mm)なので、広大な景色を切り取ることもできます。
XF16-55mmF2.8 R LM WR Ⅱのズーム領域が近いレンズで「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」がありますが、こちらは広角側が18mm。
数字としては2mmの差ですが、写真は「映るか・映らないか」でかなり表現が変わってくるため、より広い範囲を移せるのは大きなメリットになります。

3. AFが高速・静か

AFが高速かつ、かなり静かです。
特にAF音に関してはレンズによって「ウィンウィン」や「ガコガコ」と音がなるものもあるのですが、本レンズは全く音が聞こえないです。
4. 防塵・防滴仕様

標準ズームは利便性も高く、さまざまなシーンで使えるレンズです。そのため雨の日に持ち出すことも少なくありません。
その点、防塵・防滴仕様だとかなり安心ですね。
「感動は雨で延期にならない」という富士フイルム公式のキャッチフレーズもあるくらい。
悪天候ならでは写真も、このレンズならバッチリ撮れます。
5. 単焦点レンズに匹敵する圧倒的描写

レンズ構成に磨きをかけているズームレンズのため、描写力がかなり優れています。
実際ぱっと見だと単焦点レンズで撮ったのか区別がつきません(少なくとも自分はわからない)。
F値がさらに低い単焦点レンズと比べるとボケ感は劣りますが、F2.8以上の場合、その差は判断できないくらいです。
逆に言うとこれは単焦点レンズを使わなくなってしまうというデメリットでもありますね。笑
6. 前モデルよりかなりコンパクト・軽量化されている

詳しくは後述しますが、前モデルの「XF16-55mmF2.8 R LM WR」と比べるとかなりコンパクト・軽量化がされています。
もしかしたら見た目だとあまりわからないかもですが、手に取ると圧倒的に違いますね。まるで別のレンズです。
前モデルはかなり重量感があり持ち出すのが少し億劫になるレベルでしたが、新モデルはその点が解消されています。
7. 絞りクリックスイッチがある

通常Xシリーズの絞りリングは回すと「カチカチ」と音が鳴りますが、このカチカチ音を無音にできるというものです。
このスイッチはXシリーズで本レンズに初めて搭載されました。
クリック音と振動をキャンセルしてスムーズに操作できることから、動画撮影に重宝する機能です。
気になる点
このレンズに関しては気になる点がほぼないのですが、強いていうなら以下の3つです。
- レンズの質感は前モデルの方がよい
- 手ぶれ補正がない
- ズームリングがあまり滑らかに動かない
1. レンズの質感は前モデルの方がよい

前モデルと比べると質感が若干プラスチックな印象を受けます。
「所有欲」という観点から見ると前モデルに軍配が上がりそうですが、軽量化するという意味では仕方ないことかなと思います。
2. 手ぶれ補正がない
これは以前のモデルにも搭載されていませんでしたが、今回も非搭載です。
手ぶれ補正機能をレンズに搭載すると、その分レンズの大きくなったり、重くなったりするので個人的には全然OK。
また最近の富士フイルムのカメラは、ボディに手ぶれ補正機能を搭載したモデルが多くなってきているという点もあります。
3. ズームリングがあまり滑らかに動かない
前モデルや他のFUJIFILMのズームレンズと比べると、Ⅱ型はズームリングの滑らかさがあまりないです。
「硬い」という感じではないのですが、1mm単位の微妙な画角調整は前モデルの方がやりやすかったですね。
ただズームリングは滑らかさがありすぎると、意図せずにレンズがズームしてしまうこともあります。
例えば首からカメラをぶら下げているとき、意図せずにレンズが繰り出され長くなってしまうなど。これは別のズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」でかなり感じていました。
その上で、ある程度ズームリングを回した際に抵抗があった方が意図しないレンズの繰り出しがなくて安心かもしれません。
※ズームリングについてはレンズの個体差の可能性もあります
前モデルとの比較
XF16-55mmF2.8 R LM WRⅠ型とⅡ型のスペックで、異なる点を比較しました。
Ⅰ型 | Ⅱ型 | |
---|---|---|
発売日 | 2015年2月 | 2024年12月 |
レンズ構成 | 12群17枚 | 11群16枚 |
最短撮影距離 | 0.6m | 0.3m |
羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | 11枚(円形絞り) |
フィルター径 | ø77mm | ø72mm |
最大径 x 長さ | ø83.3mm x (106~129.5mm) | ø78.3mm×(95~122mm) |
質量 | 655g | 410g |
前述しましたが、大きく異なるのは見た目の大きさと重さです。
大きさは最大径で10mm程細くなり、長さも10mmほど短くなっています。
また重さは655g → 410gと、約37.4%減少。かなり軽量になっているのがわかります。
これは富士フイルムの単焦点レンズ「XF56mmF1.2 R WR」よりも軽いです。

また最短撮影距離も0.3m短くなっており、前モデルよりも寄って撮影することが可能になりました。



総合的にみるとⅡ型の方がかなり優秀です。
ただⅡ型が発売されたことで、Ⅰ型は中古価格も下がってきていますね。そしてⅡ型は品薄状態。
費用面や、すぐに手元にズームレンズが欲しい場合はⅠ型の選択肢もありだと思います。
XF16-55mmF2.8 R LM WR Ⅱの作例
私が実際にXF16-55mmF2.8 R LM WRⅡを使って撮影した写真をご紹介します。
使用カメラはX-T5。フィルムシミュレーションは主にクラシックネガです。




























ズームレンズは一本で様々な画角が撮影できるのが最高ですね。欲張りさんにはピッタリなレンズです。
私も結構標準レンズと広角レンズ、望遠レンズと広角レンズ、などレンズを二つ持っていくことが多いのですが、まぁ出先でのレンズ交換って面倒で。。笑
単焦点レンズならではの写りにハマってからというもの、もっぱら単焦点ばかり使っていました。
ただ単焦点レンズは「どの画角のレンズを持っていくか」でかなり悩むんですよね。
XF16-55mmF2.8 R LM WR Ⅱの公式サイトにはこんな風に書かれていました。
“運命の出会いに二度目はないから「あのレンズを持ってくれば良かった」と後悔したくない。”
確かにこれさえ持っていけば、出先で後悔はないと思わせてくれそうです。そんな頼もしいレンズですね。

