コンパクトな”超”望遠!Panasonic LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 実機レビュー

この記事は、マイクロフォーサーズマウントの超望遠レンズである「LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 II / POWER O.I.S.」について詳しく解説していきます。

超望遠レンズの中でも非常にコスパが良いPanasonicの100-300mm。
焦点距離が2倍になるマイクロフォーサーズのメリットをかなり活かせるレンズです。

私が実際に使用した際の感想や作例も載せていますので、ぜひ参考にしてみてください(^^)

この記事を書いた人

つな

カメラ歴14年のハイアマカメラマン(自称)。現在の愛機はFUJIFILM。
このブログでは写真のある生活をコンセプトに、撮影が上達する知識や技術、カメラ用品、サービス、撮影スポットなどを紹介しています。
さらに詳しく

目次

主な仕様

発売日2017年 2月23日
定価82,000円
レンズタイプ超望遠ズームレンズ
レンズ構成12群17枚
焦点距離100~300mm
最短撮影距離1.5m
開放F値F4-5.6
フィルター径67mm
最大径 x 長さ73.6 x 126 mm
質量520g
付属品レンズフード
LUMIX G VARIO 100-300mmの仕様

2022年6月現在だと新品が56,000円ほど、中古だと40,000円代で購入できます。

外見

超望遠レンズなので、マイクロフォーサーズ用とはいえやはり大きいですね。
まぁ大きいと言っても、他のマウントの超望遠レンズと比べたらめちゃくちゃコンパクトです(^^;)

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡに装着

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡに装着した感じ。ボディが大きめなので、バランスが取れてます。

レンズフードを装着

レンズフードを装着するとかなりイケてます。狙い撃ちできそう感がすごい。

望遠側

レンズを最大まで伸ばすとそれなりに長いです。ここまでくるとノッポさが増します。

手ブレ補正切り替えスイッチ

側面には手振れ補正のON・OFF切り替えスイッチがついています。

レンズ表面。径は67mmです。

特長

LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(177mm f4.7)

LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II の特長は主に3つです。

LUMIX G VARIO 100-300mmの特長

  1. 超望遠レンズなのに驚異の軽さ
  2. 強い手ブレ補正
  3. 防塵、防滴仕様

1. 超望遠レンズなのに驚異の軽さ

焦点距離300mm、35mm換算で約600mmという超望遠。なのに質量はなんと520g
500mlのペットボトル飲料水くらいの重さということです。

全長も約126mm。余裕で手持ち撮影ができますし、その分機動力も上がります。

ちなみにフルサイズで600mmレンズの場合、だいたい重さは2,000gくらい。大きさも2倍は大きく、手持ちで撮影するのはほぼ無理です。いわゆるバズーカみたいなレンズですね。

この焦点距離でこの重さはマイクロフォーサーズマウントならでは。そして最大のメリットだと思います。

2. 強い手ブレ補正

手ブレ補正として、光学式手ブレ補正「POWER O.I.S.」という機構を搭載しています。
これは高周波域(早く小刻みな手ブレ)だけでなく、低周波域(大きくゆっくりとした手ブレ)の手ブレも検知して補正することを可能としているものです。

1つめのメリットで「手持ち」ができると言いましたが、望遠を手持ちで撮影する場合は手ブレの影響を受けやすくなります

そのため手ブレ補正が強いレンズ、特に望遠レンズではその恩恵をかなり受けることができるでしょう。

加えてLUMIXの「Dual I.S.」という手ブレ補正機能が搭載しているカメラであれば、このレンズと連動してさらに手ブレを抑えることができますDual I.S.搭載機器一覧

またレンズ自体に手振れ補正のON/OFFスイッチが付いており、三脚撮影などで手ブレ補正が不要の場合はワンタッチでOFFにすることが可能です。

3. 防塵、防滴仕様

超望遠レンズは屋内で使うことはほぼないと思います。

ですので基本使用場所は屋外。そして屋外撮影がメインになるレンズには防塵・防滴仕様があるとかなり安心です。

空気中のチリや急な雨などでレンズが壊れてしまうという心配がなくなります。

デメリット

LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(136mm f4.4)

実際に使用していて感じたレンズのデメリットも3つ挙げます。

LUMIX G VARIO 100-300mmのデメリット

  1. 望遠側は解像度が甘い
  2. 見た目がややチープ
  3. OLYMPUS製レンズとリングの回転が逆

1. 望遠側は解像度が甘い

高価なレンズ(OLYMPUSのProレンズ)などと比べると、望遠側の解像度が甘いです。

望遠端でパキッとした写真を撮るのはやや難しい印象でした。ピントが少しずれると、甘くなりますね。

使いこなすまでに色々と試行錯誤が必要なレンズです。

2. 見た目がややチープ

ズームリング部分がゴム製で滑らないのは良いですが、その分見た目にややチープさが出るかなという印象。

あとゴムがゆえに、ゴミがつきやすいです。先ほどの載せた外見の写真にもチリがついてるのがわかると思います(もっと綺麗にして撮ればよかった)

見て楽しむと言うよりは、実用性のあるレンズですね。

3. OLYMPUS製レンズとリングの回転が逆

これは普段使っているレンズによるのですが、OLYMPUS製のズームレンズと回転が逆です。

普段からPanasonicのレンズを使っている方は全く気にならないと思います(^^;)

LUMIX 100-300mm F4.0-5.6の作例

私が実際にLUMIX 100-300mmを使って撮影した写真をご紹介します。

LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(205mm f5.0)
LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(108mm f4.5)
LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(171mm f5.0)
LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(100mm f5.0)
LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(264mm f5.4)
OLUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(100mm f4.0)
LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(100mm f4.0)
LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(162mm f4.6)
LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6(100mm f4.0)

距離の遠い野鳥や飛行機などの「飛ぶ系」にはもってこいのレンズですね。

最後の3枚は東京2020オリンピック大会の開会式で飛んだ「ブルーインパルス」です。
距離が遠い&人が多すぎて三脚が使える状態ではなかったので、このレンズがかなり役立ちました。

まとめ

総評として、この画角でこの大きさ・質量、そして金額もさながら、かなりコスパの良いレンズだと思います。

超望遠レンズは、普段肉眼では見えない景色を切り取ることができます。そして一度使うと「こんなに寄れるの?!」と驚くはずです。

マイクロフォーサーズをお使いの方は、持っていて間違いなく損しない一本ですね(^^)

created by Rinker
ケンコー(Kenko)
¥2,445 (2024/10/11 04:29:48時点 Amazon調べ-詳細)
シェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次