イラストで解説!Helios(ヘリオス)44-2の使い方

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気になっていたオールドレンズを買ったはいいけど、マニュアル操作が良くわからない…。

オールドレンズのHelios(ヘリオス)を手に入れたは良いものの、使い方がわからなすぎる。。この記事を見てくださっているのはそんな方だと思います。

オールドレンズは現代のレンズと違い、ピントや絞りが全て手動です。普段写真を撮るときのレンズ動作を全て自分でやらなければなりません。

しかし安心してください。この記事を読めばHelios(ヘリオス)44-2 の使い方を完璧にマスターすることができます!

レンズの仕組みが理解できると、さらにオールドレンズでの撮影が楽しくなりますよ(^^)

この記事を書いた人

つな

カメラ歴14年のハイアマカメラマン(自称)。現在の愛機はFUJIFILM。
このブログでは写真のある生活をコンセプトに、撮影が上達する知識や技術、カメラ用品、サービス、撮影スポットなどを紹介しています。
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目次

Helios(ヘリオス) の仕組みと使い方

Helios(ヘリオス)の絞りは、レンズ先端のリングで調節できます。

 

また先端のリングは2つの種類があります。

ひとつは数字のついたカッチカチのリング、もう一方は赤丸のついたゆるゆるのリングです。

 

カッチカチのリングを回していくと、それに伴い赤丸のついたゆるゆるのリングの回転範囲を決めることができます。

 

ここで注意して欲しいのは「赤丸の位置=F値」ではないということです。

 

ここでの赤丸の意味は「F2〜赤丸の範囲までを絞りの可動域とする」という印でつけられているものです。

 

実際には可動域内の数字の最大値が「F2」になります。少しややこしいですね。

 

「なんかよくわからなくなった」という方はレンズを覗いてみてください。リングを回すと、絞りが動くのがわかります。

一番開いているときが「F2」です。

オールドレンズの醍醐味でもある「ボケを活かした写真」を撮りたい場合は、無駄にリングが回らないように2~5.6くらいの可動域で固定しておくのがオススメです!

またピント合わせはレンズ本体を左右に回して合わせます。
手動だとピント合わせがシビアな場合もありますが、操作自体はそれだけです!

Helios(ヘリオス)の謎を解明する

2つのリングの役割を理解した後で「別に絞りのリング二つもいらなくない?」と思う方がいるかもしれません。

この疑問について、少し補足でご説明します。興味のある方は読み進めてみてください。

レンズを絞ると光が入らなくなる

ヘリオスの絞り可動域を目一杯にしたとき、最大のF値は16です。F16で一番レンズが絞られ、光の通り穴が小さくなります。

この状態で写真を撮ろうとしたら気付くと思うのですが、絞りを絞るほど光の入る量が減り、画面(ファインダー)の視野が暗くなります。
すなわち、撮ろうとするものが見えづらくなってしまうのです。

ではなぜ現代のカメラでこのようなことが起きないのでしょうか?
それは現代のカメラ(デジタル一眼)は「シャッターボタンを押した瞬間にレンズがその値まで自動で絞られる」からです。
たとえどんなF値に設定していても、構図を決めている間は常に明るい(開放)状態で被写体を見れるというわけですね。

ですのでオールドレンズでは、絞りを解放(F2)にして明るい視界の中で構図やピント合わせする必要があります。
それから目的の絞りまで絞って、シャッターを切るという動作が一連の流れです。

カッチカチのリングが便利なシーン

そしてこの一連の動作のなかで便利になってくるのが「数字(F値)が書いてあるカッチカチのリング」です。

例えば「ここはF8で撮ってみよう」という時、カチカチのリング操作して、絞りの可動域を2〜8の範囲に設定します。

そして「ゆるゆるのリング」を操作して、最初は「F2」の明るい視界で構図やピントを合わせます。

その後「ゆるゆるのリング」をサッと回し「F8」まで絞り、シャッターを切ります。

この動作をサッとできるのは、ゆるゆるのリングを回すとちょうど「F8」でピッタリと止まるからです。
このカチカチのリングの設定のおかげで、構図やピント合わせをしてから目的のF値でシャッターを切るまでにもたもたしないということですね。

実際ヘリオスなどのオールドレンズは、開放に近い値で撮影することでその特性を活かせることが多いです。
開放で撮っているとあまりこのような動作はしないのですが、豆知識として覚えておいて損はないと思います。

作例

最後に実際「Helios-44-2 58mm F2」で撮影した写真の作例をご紹介します!
ほぼ開放(F2)で撮ったものばかりです。

Helios-44-2 58mm F2
Helios-44-2 58mm F2
Helios-44-2 58mm F2
Helios-44-2 58mm F2

Helios(ヘリオス)は、ぼやっとした玉ボケと淡い色合いが出せるのが特徴です。
フレアが出やすのもオールドレンズの魅力ですね!

ぜひ使い方をマスターして、オールドレンズを楽しんでください(^^)

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