「始まりの一本は、かけがえのない一本になる」
そんなカッコ良すぎるキャッチコピーを持つFUJIFILMの単焦点レンズXF35mmF1.4 R。
この記事ではXF35mmF1.4 R特長、使ってみた感想、加えて実際にこのレンズで撮影した作例を掲載しています。
気になっている方はぜひ参考にしてみてください!
主な仕様
発売日 | 2012年2月18日 |
定価 | 118,800円 |
レンズタイプ | 単焦点 |
レンズ構成 | 6群8枚 |
焦点距離 | 35mm |
最短撮影距離 | 0.28m |
開放F値 | F1.4 |
羽根枚数 | 7枚 |
フィルター径 | ø52mm |
最大径 x 長さ | 65mm x 50.4 mm |
質量 | 187g |
発売日は2012年2月と、発売から10年以上が経っているレンズ。
ただこのXF35mmF1.4 R、巷では「神レンズ」と呼ばれるほど人気があり、その魅力は10年が過ぎた今でも健在です。
FUJIFILMの公式サイトでも以下のように紹介されています。
Xの成長に寄り添い、世界の喜怒哀楽を見つめてきた眼。XFレンズの源流であり、象徴的な存在で、全てのXユーザーが辿り着くところ。写真観の拠り所として、カメラバッグにいつもこのレンズがあった。
「世界の喜怒哀楽を見つめてきた眼」とは何とも表現力が豊かだなぁと思いました。。
実質価格は約80,000円、中古で68,000円程です(2024年11月時点)。
発売から年数が経っていても価格がそこまで下がっていないあたりが人気を裏付ける証拠でもありますね。
またレンズ名にもある「R」という表記は「レンズの絞りリング付き」という意味です。
外見
35mmの単焦点としてはかなりコンパクトな設計。
箱を開けてみた瞬間「え、こんなに小さかったのか」と驚きました。笑
レンズが短いのでかなり納まりが良いです。レンズフードもカッコイイですね。
特長
XF35mmF1.4 Rの特長は主に以下の5つです。
XF35mmF1.4 Rの特長
- ボケ感が至高
- 表現に個性がある
- 扱いやすい焦点距離
- コンパクトで軽量
- 金属製フードがカッコイイ
1. ボケ感が至高
開放F値が1.4なので、被写体が浮き立つようなボケのある写真を撮ることが可能です。
またボケ感もとろけるような感じがあり、アーティスティックなイメージ。このレンズで写真を撮るだけで「ちょっと撮るのがうまくなった?!」と錯覚するような瞬間があります。
2. 表現に個性がある
前述したボケ感然り、レンズ自体の写りに個性があるように感じます。
「こう撮ったらこうなるよね」という想像を超えてくることがあるので、「おおぅ….」と息を呑むこともしばしば。
逆光だと特に光が柔らかくなる印象。
FUJIFILMユーザーの虜になるレンズなのも納得です。
3. 扱いやすい焦点距離
XF35mmF1.4 Rは、35mm換算で53mm相当のレンズ。
この焦点距離はスナップ、風景、ポートレート、テーブルフォトなど、割と万能に使えるのが良いですね。
近過ぎず、遠過ぎず。扱いやすい距離感のレンズです。
4. コンパクトで軽量
F1.4で分類的には大口径レンズですが、その中でも作りはかなりコンパクトです。
35mmのF1.4でこのサイズ感はなかなか類を見ないのではないかと。重さも187g。感覚的には玉ねぎ一個分くらいだと思います。笑
5. 金属製フードがカッコイイ
付属のレンズフードは大体筒形のものが多いですが、XF35mmF1.4 R付属のレンズフードは金属製です。
形もカッコ良く、35mmのボディと最高にマッチします。
気になる点
XF35mmF1.4 Rの気になる点を挙げると、以下の5点です。
- 防塵・防滴機能がない
- 手ぶれ補正がない
- AFがやや遅い
- AF音がややうるさい
- レンズフードのキャップが外れやすい
1. 防塵・防滴機能がない
XF35mmF1.4 Rは防塵・防滴機能がついていません。
雨の日の撮影なんかはちょっとセンシティブになりがちです。
2. 手ぶれ補正がない
レンズ自体に手ぶれ補正機能がついていません。
ただ開放でF1.4あるのでシャッタースピードが早くても光量を稼ぐことができます。夜間の撮影でもさほど心配することはないでしょう。
しかし動画を撮影する際はちょっと心許ないかもしれません。ボディ側に手ぶれ補正がついていれば良いのですが。
3. AFがやや遅い
撮っていて常に「遅いな」と感じることはないのですが、たまにAFが迷います。
特に暗い場所だとちょっと迷いがちかもです。
4. AF音がややうるさい
レンズが繰り出す感じでフォーカスを定めるので「ガッガッ」だったり「ジーコジーコ」と音がします。
静止画を撮ってる際にはあまり気になりませんが、動画撮影だとAFの音が入ってしまう可能性がありますね。
5. レンズフードのキャップが外れやすい
金属製のカクっとしたレンズフードはカッコいいのですが、レンズフードのキャップ自体が外れやすいです。
カチッとハマるわけではなく、ただ被せる感じ。
ギュッと被せることは被せるのだけど、そのまま首からぶら下げて歩いていたら緩くなって落ちそうな気がします。
XF35mmF1.4 Rの作例
私が実際にXF35mmF1.4 Rを使って撮影した写真をご紹介します。
使用カメラはX-T5とX-E4。フィルムシミュレーションは主にクラシックネガを使用しています。
開放がF1.4なので、やはりボケを活かした写真を撮りたくなってしまいますね。
色々撮影してみて、35mm(換算53mm)は屋内・屋外問わずとても使いやすい、且つ魅力的な写真が撮れる万能な画角だと感じました。
人気が続く理由も納得のレンズですね。
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