「最小限の労力で、最大限の美しさ」
そんなキャッチコピーを持つ、FUJIFILMの単焦点レンズXF27mmF2.8 R WR。
この記事ではXF27mmF2.8 R WRの特長、使ってみた感想、加えて実際にこのレンズで撮影した写真も多数掲載しています。
購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください!
主な仕様
発売日 | 2021年3月11日 |
定価 | 52,000円 |
レンズタイプ | 単焦点 |
レンズ構成 | 5群7枚 |
焦点距離 | 27 mm |
最短撮影距離 | 0.34m |
開放F値 | F2.8 |
羽根枚数 | 7枚 |
フィルター径 | ø39mm |
最大径 x 長さ | 62mm x 23mm |
質量 | 84g |
発売日は2021年と比較的新しいレンズ。実売価格は新品で約45,000円、中古で約41,000円程度(2023年5月時点)。
まぁまぁ手の出しやすい価格帯ではないでしょうか。
レンズ名にもある「R WR」という表記はそれぞれ以下のような意味です。
- R … 絞りリング付き
- WR…防塵・防滴仕様
外見
「パンケーキレンズ」というだけあって、レンズ自体薄く、携行性がかなり良いです。
コンパクトさでいったらFUJIFILMの純正レンズの中では一番だと思います。
それ故に、コンパクトなボディと相性が良いですね。
特長
XF27mmF2.8 R WRの特長は主に以下の5つです。
XF27mmF2.8 R WRの特長
- 27mmという絶妙な画角
- 絞りリング付き
- 防塵・防滴仕様
- コンパクトなレンズフード付き
- 携行性が良すぎる
1. 27mmという絶妙な画角
焦点距離27mm(35mm換算で約41mm)は広角レンズと標準レンズの中間くらいの画角。
広く写りすぎず、しかし狭くない。そんな絶妙な画角だと思います。
それ故に、スナップはもちろん、風景、ポートレートなどあらゆるシーンで活用できるレンズです。
2. 絞りリング付き
FUJIFILMの純正レンズなら付いていて欲しい、絞りリング。安心してください。ちゃんと付いてます。
パンケーキレンズの薄さの中に、きちんとこういう機構が付いてるのはホント嬉しいですね。
そして個人的にXF27mmF2.8 R WRの絞りリングの感触、ものすごく好きです。「カチカチ」感がしっかりしてます。
このレンズは構えた時に絶対絞りリングに触れてしまうので、ちょっと硬く作ったのでしょうか。
レンズの種類によってこの絞りリングのカチカチ感が異なるのも面白いですよね。
3. 防塵・防滴仕様
安心の防塵・防滴仕様です。
コンパクトでいつでも持ち歩きたいレンズは雨の日、風の日にだって活躍。天気なんて気にせずバシバシ撮れます!
4. コンパクトなレンズフード付き
XF27mmF2.8 R WR専用のレンズフードが付属で付いています。これがまたパンケーキレンズにマッチしたデザインでGOOD。
自分はレンズプロテクターの上から装着していますが、コンパクトさを重視したい方はこのレンズフードを着けるだけでも十分レンズ保護になるでしょう。
ちなみにレンズフードをつけたまま取り付けられるレンズキャップも付属しているため、いちいちフードの着脱をしなくても大丈夫です。
5. 携行性が良すぎる
最大の特長はやはりこれです。携行性が良い、ではなく良すぎる。
コンパクトすぎてポケットにも入ります。しかも重さは約84g。
A4のプリント用紙1枚が約4gなので、約21枚。
A4プリント用紙21枚と同じ重量のレンズって、想像しただけで軽いですよね。
ミニマムなボディのカメラにつけると、いつでもカバンに入れておきたくなります。旅行とかでも邪魔にならず、長時間首からぶら下げていても全く疲れません。
気になる点
XF27mmF2.8 R WRの気になる点を挙げると、以下の2点です。
- 寄れない
- AF時の音が大きい
1. 寄れない
XF27mmF2.8 R WRの最短撮影距離は34cmなので、あまり被写体に寄ることができません。
街中のスナップなら全然気にならないのですが、家でテーブルフォトを撮影するときなんかはちょっともどかしさがありますね。
2. AF時の音が大きい
AF時に「ガッガッ」という音がします。レンズの頑張ってる感が伝わってきますね。笑
最近はリニアモーターが内蔵した静音AFのレンズもたくさんあるので、気になる人は結構気になるかもしれません。
AF自体は極端に遅いということはないですが、特に早くもないかなという印象です。
Xマウントの他のパンケーキレンズ
FUJIFILMのXマウントには今回ご紹介したXF27mmF2.8 R WRの他にもパンケーキレンズと呼ばれるものがあるので、ここでラインナップをいくつかご紹介します。
XF18mmF2 R
18mm(35mm換算で約27mm)のパンケーキレンズです。さらに広角で撮りたいという方はこちらがオススメですね。
iPhoneのカメラの焦点距離が35mm換算で約28mmなので、ほぼ同等の画角。普段スマホで撮影してる距離感で撮ることが可能です。
XF27mmF2.8
今回ご紹介したXF27mmF2.8 R WRの旧モデルです。絞りリングと防塵防滴仕様が付いていないシンプルな作り。
旧モデルなだけあって中古価格が安くなっているため、特にこだわりがなければこちらも候補としてはありかなと思います。
ULTRON 27mm F2
コシナから発売される「ULTRON(ウルトロン) 27mm F2」も今注目のパンケーキレンズです。
XF27mmF2.8 R WRと同じ画角で、開放F値が2。最短撮影距離は0.25m。
このあたりはXF27mmF2.8 R WRより使い勝手が良いと言えます。
ただAFはなくマニュアル絞りです。そこが許容できればかなり魅力的なレンズですね。
XF27mmF2.8 R WRの作例
私が実際にXF16-55mmF2.8 R LM WRを使って撮影した写真をご紹介します。
使用カメラはX-T5、またはX-E4。フィルムシミュレーションはクラシックネガです。
先日関西へ旅行に行った際に大活躍したレンズなので、大阪の写真多めです笑
旅行中はずっとカメラをぶら下げてるので、やはり軽いレンズは正義ですね。重いと体力削られていきますし、体力がなくなってくると旅が楽しめなくなってくるので。。
個人的にXF27mmF2.8 R WRは大口径レンズのような「バシっとキめる作品」という撮り方ではなく、「気軽にスナップできる」がテーマだと思っています。
そしてどこでも気軽に持ち運べるということは、それだけ一眼で写真を撮る機会が増えるというわけです。
カメラ上達の近道は「とにかく撮ってみる」ことなので、最近カメラをやり始めた初心者の方にもオススメできるレンズですね。
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