FUJIFILMの高倍率ズーム、一本持っていればあらゆる撮影が可能なレンズ。
それが今回ご紹介する「XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR」です。
とりあえず便利なズームレンズが一本欲しくて、FUJIFILMで真っ先に手にしたレンズになります。
このXF18-135mmを実際に使った感想や特長、作例を交えて詳しく解説していくので、レンズを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです!
主な仕様
発売日 | 2014年7月5日 |
定価 | 124,000円 |
レンズタイプ | 高倍率ズームレンズ |
レンズ構成 | 12群16枚 |
焦点距離 | 18~135 mm |
最短撮影距離 | 標準 0.6m – ∞ マクロ 45cm – ∞ |
開放F値 | F3.5 – F5.6 |
フィルター径 | 67mm |
最大径 x 長さ | 75.7mm × 97.8mm (望遠時は158mm) |
質量 | 490g |
現在は新品価格約90,000円、中古だと約52,000円ほどで購入することができます(2022年11月時点)。
レンズ名にもある「R LM OIS WR」という表記はそれぞれ以下のような意味です。
- R … 絞りリング付き
- LM…静音、高速、省電力なオートフォーカスを実現するリニアモーター内蔵
- OIS … 光学式手ぶれ補正搭載
- WR…防塵・防滴仕様
こうしてみると、機能面ではかなり充実しているレンズですね!
外見
側面についているスイッチは「手ぶれ補正」と「絞り」のスイッチです。
- 手ぶれ補正…OISが「ON」だと手ぶれ補正ON。
- 絞り…丸いマークだとレンズの絞りリングで絞りを調整可能。「A」だとプログラムオートになります。
小型の本体だと少し頭でっかちにはなりますね。X-E4もこのくらいのレンズまでが許容範囲でしょうか^^;
またX-E4のようなグリップのないカメラに高倍率ズームをつける場合は、外付けのハンドグリップを装着すると安定感が増すのでオススメです。
自分は以下のサードパーティ製のグリップを装着しています。
特長
XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRの特長は主に5つです。
XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRの特長
- 一本で広角〜望遠まで撮れる便利ズーム
- 手ブレ補正搭載
- 防塵防滴
- 軽量・コンパクト設計
- 高速・静かなオートフォーカス
1. 一本で広角〜望遠まで撮れる便利ズーム
XF18-135mmの一番の特長はやはりコレですね。このレンズを一本持っていればさまざまな撮り方ができます。
「荷物を極力減らしたい・レンズ交換がめんどくさい。だけどいろんな画角の写真を撮りたい」というワガママ欲張りさんにはピッタリのレンズです。
またXマウントの高倍率ズームとしては他にタムロンの「18-300mm(F3.5-6.3)」、最近発売された富士フイルムの「XF18-120mm(F4.0通し)」が選択肢としてあります。
タムロンは300mmまでズームできるレンズです。ただその分レンズの長さがXF18-135mmと比べて28mmほど長くなっています。
撮影する被写体によっては選択肢としてこちらのレンズもありですね。
最近発売された富士フイルムの「XF18-120mm」は電動ズームができるレンズなので、動画撮影にも使う場合はかなり優秀だと思います。ただお値段は高めです。
2. 手ブレ補正搭載
高精度のジャイロセンサーを搭載しているため、歩行や呼吸によるブレや低速シャッターによる手ブレを補正してくれます。
望遠側だと手ブレの影響をかなり受けやすいので、補正機能があるのは嬉しいですね。
またXF18-135mmのデメリットとして、F値が3.5-5.6とやや高めです。そのため暗い場所など、シャッター速度が長くなりがちなシーンでも手ブレ補正の恩恵を大いに受けることができます。
3. 防塵防滴仕様
XF18-135mmは20ヶ所にわたるシーリングを施すことで防塵・防滴構造を実現しています。
雨天やグラウンドなどの砂埃が舞う環境でも、ある程度気にすることなく撮影可能です。防塵防滴仕様があるだけで、レンズの故障率も減るので安心度が増しますね。
4. 軽量・コンパクト設計
18〜135mm(35mm換算で27mm〜206mm)までカバーしている高倍率なレンズにもかかわらず、かなりコンパクトに設計されています。
質量も約490gなので、使用するカメラによっては1kg以下に抑えられます。
レンズ(とカメラ)の重さは撮影時の負担になるため、軽い方がフットワーク良く撮れるのも事実です。重いと疲れてきて、だんだん撮影意欲も失われてきてしまいますからね…^^;
5. 高速・静かなオートフォーカス
レンズによってはフォーカスを合わせる際に「ガガッ」とけっこう音が出るものもあるのですが、XF18-135mmはかなり静かです。
またオートフォーカスが合致する速度も遅いと感じることはありませんね。
気になる点
XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRの気になる点を挙げると、以下の2点です。
- 絞りリングに絞り値が刻印されていない
- ズームリングの望遠側が硬い
1. 絞りリングに絞り値が刻印されていない
絞りリングこそは付いていますが、XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRはレンズに絞り値が刻印されていません。
絞り値の確認はモニタで可能なのですごく不便ということはないですが、電源を入れない限り、設定されているF値がわかりません。
咄嗟の撮影時なんかは、レンズで目視できたほうが便利かなと思います。
2. ズームリングの望遠側が硬い
個体差があるかもしれませんが、望遠側、特に135mm付近に到達する際のズームリングの動きが若干硬いです。
一気にグッと回せば全然問題ないのですが、100~135辺りは微調整しながらゆっくり回すのが難しいですね。
XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WRの作例
私が実際にXF18-135mmを使って撮影した写真をもう少しご紹介します。
使用カメラはX-E4。フィルムシュミレーションはクラシックネガで撮影しています。
ズーム領域がかなり広いので、様々な画角を切り取ることが可能です。
そしてこの高倍率ズームレンズを持ってしまうと、他のレンズの出番が少なくなる可能性があります…笑
それだけ便利でおすすめなレンズです。
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