FUJIFILMのXシリーズで最軽量となる約355g。X-M5はそんな軽量・コンパクトさが魅力のカメラです。
今回はそのX-M5の特徴、実際に使用してみてわかった特徴や、気になる点を詳しく解説します。また記事の最後にはX-M5で撮影した写真を多数掲載しました。
X-M5の購入を検討されている方の参考になれば幸いです!
主な仕様
| 発売日 | 2024年11月28日 |
| 定価 | 136,400円 |
| 画素数 | 2610万画素 |
| 撮影感度 | 標準:ISO125~12800 |
| 連写撮影 | 約30コマ/秒(電子シャッター) 約5コマ/秒(メカニカルシャッター) |
| スロット | シングルスロット |
| 撮影枚数 | ファインダー使用時:590枚 液晶モニタ使用時:580枚 |
| ファインダー | なし |
| 可動式モニタ | バリアングル式液晶 |
| 手ぶれ補正 | 電子式ブレ補正(動画のみ) |
| 防塵防滴 | なし |
| 重量 | 約355 g |
| 幅x高さx奥行き | 111.9 x 66.6 x 38 mm |
| カラー | ブラック/シルバー |
FUJIFILMのカメラの中では比較的安価で手に入れやすい価格帯かなと。
電動ズームができる「XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」が付いたレンズキットもあります。
ズームレンズの割に軽量・コンパクト設計なので、X-M5と相性バッチリのレンズですね。
X-M5は発売直後〜半年くらいは欠品が続いており抽選販売などをしていましたが、現在は通常に購入できる状態まで落ち着いてきている印象です。
外見











ボディが小さいので、小さめのレンズと相性抜群ですね。

FUJIFILM X-M5の特長
次にX-M5の主な特徴を挙げていきます。私が実際に感じた点も含め、以下の5点です。
FUJIFILM X-M5の特長
- 軽くて、コンパクト。持ち運びがかなりしやすい
- 見た目がスッキリしている
- バリアングル式液晶で自撮りがしやすい
- Vlog機能が搭載。縦動画も簡単に撮影可能
- フィルムシミュレーションダイヤルを搭載
1. 軽くて、コンパクト。持ち運びがかなりしやすい

まずはなんと言ってもX-M5の最大の特徴である携行性です。
実機に初めてご対面したときは「ちっさ!」と感じましたし、持った時は「かっる!」と思いました。笑
そしてフォルムが「かっわい!」。
想像以上のコンパクトなフォルムに、かなりテンション上がりましたね。
2. 見た目がスッキリしている

X-M5は軍幹部がフラットで、飛び出ているパーツがありません。X-Eシリーズのような見た目を彷彿させますね。
このフラットな感じがFUJIFILMならではという感じがします。
またファインダーがないということもあり、背面もかなりスッキリしています。首からかけた際にカメラのパーツがボコボコと体に当たる不快感がないのはGOOD。
3. バリアングル式液晶で自撮りがしやすい

X-M5は背面の液晶がバリアングル式になっています。
画面を180度反転できるため、自撮りするのに向いています。
FUJIFILMのカメラでは背面液晶がチルト式なものも多くありますが、180度反転できないものもあります。
バリアングル式の方が画面可動域の自由度が高い印象ですね。
4. Vlog機能が搭載。縦動画も簡単に撮影可能
X-M5では「Vlog」モードが搭載されています。

Vlogモードとは縦構図のショート動画モードのことで、カメラ横位置で構えたままでも縦構図動画を撮影することができます。縦構図の場合、InstagramなどのSNSでシェアしやすい画角ですね。

また15秒、30秒、60秒の3つのパターンから秒数を設定することも可能。撮影後の編集が不要になるのも便利です。
5. フィルムシミュレーションダイヤルを搭載

近年FUJIFILMのカメラで搭載され始めた「フィルムシミュレーションダイヤル」があります。
軍幹部のダイヤルで迅速・直感的にフィルムシミュレーションを選択することが可能です。
私自身は今まで9割くらい「クラシックネガ」で撮影してきたのですが、このフィルムシミュレーションダイヤルがあることで「違うフィルムシミュレーションだとどう映るだろう?」と試しやすくなった気がします。
FUJIFILMのカメラをあまり使用したことがない方にとっても、いろんな写りがダイヤル一つで手軽に楽しめるので便利だと思います。

ただ「フィルムシミュレーションを使わない」「カスタム登録で使うフィルムシミュレーションが決まっている」などという方にとっては不要なダイヤルかもしれません。。
気になる点
次にX-M5の気になる点をあげていきます。個人的には以下の5つです。
- 防塵防滴機能がない
- ファインダーが搭載されていない
- 「Q」ボタンが押しにくい
- フィルムシミュレーションダイヤルに全てのフィルムシミュレーションがない
- ホットシューカバーが付属されていない
1. 防塵防滴機能がない
X-M5には防塵防滴機能がありません。そのため天候が悪い日の取り扱いには注意が必要です。
個人的にどしゃ降りの日に撮影することは少ないですが、小雨くらいだと「まぁちょっとくらい濡れてもいいか」とそのまま撮影することはあります。
防滴機能がないと、ちょっとした小雨でも扱いがシビアになりますね。
2. ファインダーが搭載されていない


小型・軽量を売りにしているミラーレスカメラに共通して言える特徴ではあるかもですが、ファインダーが搭載されていません。
この「ファインダーがない」という特徴は個人的に「購入するか・しないか」を左右する最大の決め手かなと思いました。
というのも、スマートフォンでも綺麗な写真が撮れる現代。わざわざカメラを購入して写真を撮る醍醐味の一つとして「ファインダーを覗いて撮影できる」ということもあるからです。ファインダーを除くことで撮影に没頭できる感覚があります。


ただ「これからカメラをやり始める方」にとっては液晶をみて撮影することに慣れているため、むしろファインダーがなくても違和感なく撮影ができると思います。
また「サブ機でコンパクトなカメラが欲しい方」にとっては目的によってカメラを使い分ければ良いので、ファインダーがないデメリットは払拭できるかなと。自分はサブ機として購入したため、そこは割り切っていました。
またファインダーがないと「晴れの日に液晶が見にくく撮影しにくい」という問題もあります。
こういうシーンはファインダーの恩恵をかなり受けますが、液晶で見る場合もの画面の明るさを上げれば軽減されました。
3. 「Q」ボタンが押しにくい
X-M5はそのコンパクトがゆえに軍幹部のボタン配置にゆとりがあまりないように感じます。
特に「Q(クイックメニュー)」ボタンがかなり押しにくいです。
(※Qボタンを押すと予め登録しておいたよく使う設定メニューを表示できます)


フラットなデザインは見た目のスッキリさがあって良いのですが、このQボタンはもう少し出っ張っていても良かったかなと。ほぼ爪でしか押せません。笑
4. フィルムシミュレーションダイヤルに全てのフィルムシミュレーションがない
X-M5に搭載されているフィルムシミュレーションは全部で14種類あるのですが(2025年11月時点)、ダイヤルに記載されているフィルムシミュレーションは8種類しかありません。


好きなフィルムシミュレーションを設定できる「FS1」「FS2」「FS3」を合わせると11種類にすることは可能ですが、それでも全てのフィルムシミュレーションをダイヤルのみで選ぶことはできません。
とはいえ使用するフィルムシミュレーションは大体固定化されてくるので、全てをダイヤル選択できる必要はないとも思いますが。
ちなみに「C」ポジションはダイヤルでのフィルムシミュレーション選択を無効にして、カスタム設定で設定されているフィルムシミュレーションを有効にします。
撮影に慣れてきたり、自分好みのフィルムシミュレーションが見つかると最終的にこの「C」に落ち着いてくるかもしれません。(そしたらフィルムシミュレーションダイヤルの意味が無くなりますが。。笑)
5. ホットシューカバーが付属されていない


X-M5は付属品として「ホットシューカバー」が付いてません。
今まで購入したFUJIFILMのカメラには必ず付いていたと思うのですが。。フラッシュなどを取り付ける場合の接点がむき出しです。見た目もあまりよくないです。
自分は他のFUJIFILMのカメラがあるので、X-M5を持ち出す際には他のカメラのホットシューカバーを拝借してますが、FUJIFILMのカメラを初めて買う方は一緒にホットシューカバーを購入することをオススメします。
「X」と刻まれていて、いかにもFUJIFILM仕様なホットシューカバーもあります。
X-M5で撮影した写真
最後に私が実際にX-M5を使って撮影した写真を掲載します。
使用レンズは「XF35mmF1.4 R」、使用しているフィルムシミュレーションは主に「クラシックネガ」です。
(結局クラシックネガが好きなので、そればかりで撮っていました、、笑)








































まとめ
X-M5の最大の特徴はそのコンパクトさだと思っています。
そしてコンパクトながらもFUJIFILM特有の「フィルムシミュレーション」が使えるというメリット。
コンパクトを売りにしているカメラは他にたくさんありますが、これが購入の決め手でした。
私自身、FUJIFILMのカメラはX-E4、X-T5に続き三台目ですが、X-M5は自宅のリビングに常駐しています。
それだけ場所を取らないカメラということですね。サッと手に取って何でも撮れる手軽さが気に入っています。
価格も比較的抑えられており、供給も十分にある今は、カメラ初心者の方でも手に入れやすいと思います。
「ポケットサイズのオールラウンダー。どんなシャッターチャンスも、カメラを持ち出さなければ出会えません。」
FUJIFILMが伝えているX-M5のキャッチコピーと文章。
シャッターチャンスはふとした時に訪れるので、いつでもそばにいれる相棒カメラとしてはうってつけだと感じました。














